検索

なになに系




骨董好きな人、焼物好きな人と話をすると、

よく、これはなになに窯、あっちはどこどこ窯。


という話になる。


正直よくわからない。いや、言いたくなる気持ちはわかるけれどなにせ400年前の話だ。


作ってるところを直に見たわけでは無い。


何万点という資料を、しかも唐津から有田への移行期間に絞り見ていくととてもじゃないがなになに窯、と絞れない程1つの窯で沢山の種類を焼いている。


絵唐津あり、無地唐津あり、灰釉あり、初源系あり、染付あり、総釉あり、総釉に見せかけて土見せのものがあり、

こちらの常識をベースにしていると例外が出てくるのが常だ。


なので、なになに系、というざっくりした区分でいつも説明をする。



それは割と確かだと思う。


岸岳系、松浦系、平戸系、武雄系、



同時代の同エリアにおいては作っている種類や轆轤の手が似ている。



特に、平戸系、武雄系は優れた轆轤師がいたのだろう。


無駄なく、丁寧で高貴な轆轤だ。


昔は分業だったから、轆轤担当の職人は轆轤しかやらない。もしくはその仕事の分量が多い。


相当な数をこなしてきた余裕のある轆轤。


まるで雑味をすべて取り除いたスープのように透明感のある轆轤だ。



そういう品物を見ると、陶片でも、この手はいいなあと思う。




なになに窯、というよりなになに系、と区分するともっと物の魅力に近づけるような気がするし、もっと自分が楽しめる様な気がする。



突き詰めれば、物本来、好きならどこで作られててもいいし、いつ作られともいいと思っている。



歴史的背景が眼を濁らせないために、このニッチなblogを読んでくれているみなさんにはお勧めしたい。


© 2017 galerie azur